夏の旅



2025年7月31日

長野に着きました。

送ってもらう車の窓を開けてみるとひやりと涼しい風に驚く。緊張がほどけていく。

白樺の森や湖をふたつ越えた。お休みの日にはここへまた来ようと決めて。

悠さんとあいちゃん、しんちゃん、そして猫さまたちに癒された旅のはじまり。 

銀ちゃんの寝床。
椅子のゲートを越えてここへ歩いていく姿も、呼吸する背中とお腹も。
胸をきゅっとさせる猫。

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2025年8月1日

今日からはじめてのお仕事、行ってきます。

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2025年8月3日

標高1500m。

軽い高山病になった模様。
頭痛と吐き気で起き上がれなかった朝。
お休みでよかった。
今日はゆっくり過ごすことにする。
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牛乳パン。


ミルククリームの甘さや量はお店によって色々らしい。こちらはあっさりふんわり◎ 

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2025年8月7日

念願の女神湖へ。
楽しみでそわそわして早朝から起きていた。
涼しさと、太陽が近くてきらきらと。
ボートを三交代で漕ぐ。
乗るときも、入れ替わるときも、水の上で怖くて騒いでしまう。
湯船に浸かるよな悠さんを今でもすぐに思い出す。

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生の野菜や果物が足りていない。
瑞々しいものを食べたくて食べたくて、そしていつもの空気を感じたくて宮楠農園さんに和歌山からお野菜を送ってもらう。
水茄子と真桑瓜、トマトとミントのサラダをつくる。
なにが自分の心身をつくっているかを実感している。
まだまだ旅は続く。
必要なものをすこしずつ集めているところ。

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2025年8月10日
連日、二十代くらいの人たちとたくさん会う日々。普段の生活とは全然違う。みんな何も構えず話しかけてくれたり、話しかけると意外とたくさんお喋りしてくれていつも新鮮な気持ち。
若い世代の瑞々しさよ。眩しいな。明るい未来をつくれますように。

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2025年8月11日
こちらの産直で買ったとうもろこし、蒸し器がないのでレンジで皮のまま加熱してみる。昨日の夜から何も食べれず朝ごはんと昼ごはんにとうもろこしはご馳走だった。3日ほど経ってしまっていたけど弾ける甘みと水分にちょっとだけ涙がでた。

エネルギーを使い果たした。
何もやる気が起きずの日だったけれど、ルバーブちゃんがいたのでした、急いでささっとジャムにする。

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2025年8月16日


諏訪のおおきな花火大会が終わった翌日。
何年も前から気になっていたあゆみ食堂さんへ。
半月ほぼ自炊していなくてアレルギーが出てしまい野菜だけを食べてなんとか体調を調整していた。
すこし回復して、久しぶりにちゃんとつくってもらったご飯を食べた、という実感に身体もこころも震える。プリンもカラメルがしっかり苦くて。最高でした。
そして体調を慮っておかずを持って帰らせていただく。この日もちょっと泣いていた(感激で)。

リビセンで5年ぶりに華南子さんに会えた。
ハッピーな空気を分けてもらってうれしくていつもよりもオープンマインド。
その後あゆみ食堂さんでアルバイトに入られていた森ちゃんに遠く茅野まで送ってもらう(その間スーパー二軒はしごも!)という驚きの連続の一日だった。

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2025年8月17日

朝ごはんはきな粉餅だよ。

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2025年8月19日

霧ヶ峰の八島湿原という天然記念物に指定されている場所へ。
湿原とか、湖とか。海がある和歌山とはちがった水辺。
20分ほど木道を歩いて、ヒュッテみさやまさんでピラフを食べる。
湧き水のはじまりの地点へ歩く。
とても気持ちの良い神社の前のはらっぱで裸足になる。
すこしじゅわとくる水気を足の下に感じる。
生きているのだよね。すこしだけちくちくする。
ここは現実。これもほんとう。
そんな不思議なことを思った。

一睡もできなかった夜明け、穏やかな会話が聞こえてくるみんなの隣のベンチで気づけば寝ていた。


帰り道にきのこ汁と長野に来てから初めてのおやきを食べる。切り干し大根。

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その朝。
諏訪にパン屋わざわざさんが営む、わざマートという商店があって、優しい調味料や保存食を買った。冷凍でわざわざさんの食パンを買っていて、この日はストウブ鍋で焼いてみた。もっちり、弾力。いい食パン!

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2025年8月20日
いい仕事がしたい。努力したい。いいものをつくりたい。
何故自分がお店をしているのかを考える日々。

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2025年8月22日
華南子さんが連れ出してくれて、山を降りた先にすてきな場所を知る。そういえば茅野にいるけど茅野ではほとんど出かけていなかった。約束時間より急遽早めて素晴らしいパン屋さん、カルパさんへ。
迎えてくれたオーナーさん夫妻とパン。ほんとうに素敵だ。空間に降り立ち、パンとひと両方の表情や空気に、いきなり好きです!と告げたくなるような。ドーナツとアイスコーヒーを店内でいただき、伊予柑ピールのブリオッシュとくるみのカンパーニュ、酵母のスコーンを持ち帰る。
大丈夫。ちゃんとこの世界に触れているのだから。そう思える瞬間を持つために、このパンをすこしずつ食べるとする。最後にもういちど行きたい場所。

うまい。

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2025年8月25日

上諏訪にもう一度訪れた。
真澄さんでお酒を選んだあと、道の途中。
ちっちゃな西瓜がお庭からはみ出していた。
通り過ぎて、思わず戻ったなんとも言えない佇まい。

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2025年8月27日
自営業という特殊な世界で生きている自分は偏った世界にいて、世間を部分的にしか見れていないように思う。
この旅は、そんな自分が外に出てみたらどうなるかな、どんなことを知ってどんなものを見て感じるのかなという興味もあって決めたこと。
そうして踏み入れたひとつの世界は、面白さもあれば悲しみもたくさんあった。そこで泣いてもがいてどうにか伝わるようにと願って、そして削られて。
でもその先にみえてきたのは、自分が自分でまっすぐ生きるということ。それしかできないこと。希望がないように思える世界でも、ちゃんと見てくれているひとはいるということ。
最後に、来てみてよかったと思えてほっとした。
出会えたたくさんの方々のおかげだよ。

たつおさんのパン。
最後に行けた。お世話になった花田さんと行けたこともよかった。

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2025年8月30日
(になったばかりの深夜)
こちらでの仕事がラスト1日。

買い物に行けなかったときに夫が送ってくれた荷物に書かれていた「あと25日がんばれぇ」の紙袋を眺めながら荷造りをしている。





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