2026冬から春へ

2026年1月7日


年明けはパンを焼くことからはじまった。

窓話をオープンする一年前くらいの時期はずっと果物の酵母をしゅわしゅわと起こしてパンを焼く練習をしていた。

果物の酵母は安定せず結局パンをメインにはしないお店になったけれど、わたしのなかでパンをつくるのは大事な時間。

シンプルな材料だけで焼き上げるパンが好きだ。ハードすぎずぷるっと水の膜が気泡に張ってくれるパン。

ブリオッシュはぷるっととは違うけれど目指すブリオッシュがあって大切に焼いている。

一年のはじめ、パンとスープの営業に来てくれたみなさまありがとうございます。

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2026年1月10日



年末から年明けあたりは何度か雪がちらついて朝は氷点下になることが多くなった。
寒いけど、今年はじめての散歩へ出かける。
靴下をつくられているかたに年末に思いがけずいただいた、赤い手袋をして歩く。
うれしい。
凍りそうな空気の中でも枇杷は蕾を開きかけている。 
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2026年1月25日
normで宮武さんの展示が始まって、今年もお会いすることができた。
ぼんやりとした光と孤独が宮武さんにも作品にも。
わたしには祈るという習慣はないけれど、作品がそこにただ存在してくれることが祈りに思える、そんな宮武さんの手から生まれるものたち。

次の日食事に来てくれた際に机に残されていた鳥。

2026年1月27日
normの小部屋でのort.へ行く。
のぶくんの珈琲はとても美味しい。
珈琲豆の油分がまろやかで、しっかりと濃い珈琲。自分には淹れられない味。

小さな部屋には展示中の宮武さんが貸し出してくれたという本たちが置かれてあって、それを見せてもらいながら珈琲をいただく。
白くて、しんと冷たくて、時々風で窓硝子が揺れて、わたしはひとりだ。

とてもいい時間になるのでみんなにおすすめしたいです。

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2026年2月1日

春が近づいている、はず。
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2026年2月15日

今年のバレンタインはオンラインショップだけでなく店内でチョコレートのコースをお出しした。
チョコレートがとても好きだけれど、重くならないように野菜と果物をつかって。
都合が合わず来られなかったかたが多かったようで、来年もやりたい。

最近は突発的に閃くことも多くて、直前までかたちになっていなくても自分をとにかく信じて進むようにしている。
瞬間をお皿に乗せることができたら。

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2026年2月19日
新しいメニューに変わるので、小川農園さんへ久しぶりに行く。
フルーツ大根たち、たくさん運ばれていく。
小川さんのところは畑までの道もわくわく。力強さも優しさも、可愛らしさも詰まったキャラクターが畑にもでている。
今年も大根は瑞々しくて梨のようで驚く。
軽く干して、みなさんに届けます。
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2026年2月23日
温かい日で、蕗の薹が出てきたところを朝確認。
帰ったらとろう。
薫さんの展示にnormへ。
光の角度がどんどん変わっていく夕方に着いて影が濃くなるのを見ていた。
のびのびと過ごさせてもらっていたら、不意にのぶくんが「よっちゃん帰ってきたなぁ」と言った。

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2026年3月
12月に保護猫を迎えて、静かに日々が変化してきた。もう一歳を過ぎていたので落ち着いたこだけれど、警戒心はとても強いのと、独特の野生みが実家の猫とは全く違っていてあらためて、いろんな猫がいると思う。
日に日に、とてもじっくりと時間をかけて慣れてきて、最近お腹に乗ってくるようになって感極まる。

あたたかくなって、縁側にでてくることが増えた。
春だよ。
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2026年3月29日


家の隣の耕作放棄地を、地道に整え始めてすこし経つ。
冬に立ち枯れたものを撤去して新しく生えてきたものを残しつつ大きくなりすぎるものは刈って。
広過ぎてまだとても立ち向かえない、自然の勢いは強いので、ぼちぼちとしよう。
そんななかで毎日原っぱや小道の様子をみながら朝に摘んだ野草を初めて料理に使った。
カラスノエンドウの先端の部分は小松菜の菜花のつるんとした食感ととても合っていて美味しい。
ハコベがこんなに美味しいなんてと言ってもらえて嬉しい。
足元にある草、みんなもきょろきょろ探す毎日になるかな。
とてもいい経験をさせていただき感謝のきもち。